カテゴリー別アーカイブ: 2015

美容室での男性カットは違法

 3月4日に日本経済新聞で報道されたある記事で目が点になりました。それは、安倍首相が美容室で髪をカットしていることが法律違反になる、というものです。厚生労働省の見解では、「男性のパーマなどの美容行為を伴わない単純なカットは法律違反」という事です。反して女性は、美容行為を伴わないカットでも問題ないそうです。この報道で美容業界では、かなりの動揺が広がっています。というのも、殆どの業界の方はその規定をご存じなく当然のように男性のカットを行っていたようで、いまさら法律違反と言われても、と困惑しています。
 こんな当然に行っていることで他にも法令違反になるものがないか探してみましたら、結構ありました。例えば最近になって話題になり廃止することになったメール便などもそうです。そもそも信書の配達は依頼した人も罰せられる法令違反であったにもかかわらず、我々は全くその認識がありませんでした。これなどは、宅配業者側が郵便事業に対する反抗の意思表示で廃止を公表した感がありますが、現法から判断すると法律違反に違いありません。その他では資格のないものが電柱に登ると電気事業法違反、ダフ屋から定価より高いチケットを買うと物価統制法違反、ダビングしたCDなどを友人にあげたり、コピーガードされたDVDのガードを外してコピーしたら著作権法違反、馬券を頼まれて購入し、その代金を受け取っただけで競馬法違反、指定日以外にごみを出すと廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反、会社の備品購入などで貯めたポイントを私的に使用すると業務上横領罪、会社の備品を持ち帰ると業務上窃盗罪、釣銭を多く受取ったのを気づいているのに黙って受取れば詐欺罪に問われます。少し調べただけでこれだけあるのですから、我々は知らず知らずのうちに、法令違反や犯罪を行っていることがあるという事ですね・・・。

新聞投稿

 少し前にネットで話題になっている事で、新聞の読者投稿についての事がありました。
 それはある63歳の男性の投稿についてです。その投稿を要約で記載します。
・年末の混雑する新幹線に指定券を持たず乗車・自由席は相当な混雑で指定席に移動・指定席も満席だが1席だけ若い女性の隣にペットゲージが置いてある・空き席か確認したら指定券を取得しているとの事・その事に「虚を突かれた思いがした」・見渡すと多くの大人が立っている中、母親の隣で3歳くらいの男の子が座っている・「仕方なくいっぱいの自由席に戻ると」学童前と思われる子が親の隣に座っていた・「懲りもせず」空き席か確認する・親は仕方なさそうに子供を膝に乗せ、席を空けた・自分はそこに座り「居心地の悪さを感じながら、この新幹線の中での三景をどう考えたらいいのか自問した」という内容の投稿です。(「」は投稿の原文そのままです。)この投稿を読んでこれはかなり難しい問題だなと感じました。やはりこの投稿に対する意見がネット上のあらゆるところで投稿されました。それらの文面から恐らく若い人の投稿だと思われるのですが、その殆どがこの63歳男性に対する非難の文章でした。しかしこのような問題はどちらが正しくてどちらに非があるというように簡単に区別できる問題ではありません。最初の方はペットの為に高いお金を出してまで席を取っているのだから、何も言われることはないと思うのは解ります。逆にこんな混雑している状態でお金を払ったからと言って自由なのか、と言われればそれも正です。自由席に小さい子供を座らせるのを非常識と考えるのも分かりますし、ちゃんと順番に並んで席を確保したのだから座らせてもいいと思うのも分かります。
 ただ一つ言えるのは、自分も相手も居心地の悪い思いをさせてまで席を空けさせるのか、という事はあるかも知れません・・・。

T字型人間

 先日、ある国立大学の准教授と食事させていただく機会がありました。その方は以前にこのコラムでも書かせていただいた方で、お付き合いはもう20年ほどになります。毎回、お会いすると時間の経つのをすっかり忘れるほど、話し込んでしまいます。正直申しましてその方の頭の構造と私では、本当の意味で月とすっぽん以上の格差があるのですが、余りにも差がありすぎるからでしょうか、意外に話がとても合います。(合わせてくれているのでしょうが)そんな彼と地球のエネルギー問題についてや、政治問題、国際情勢、宗教に対する認識などについて、ありとあらゆる分野を私なりにとても頑張って話をしていたのですが、さすが敵は並大抵の頭の持ち主ではありません。ほぼ全ての項目で敵うものはありませんでした。私が彼に唯一アドバイスできたものとしては、彼自身の資産形成や資産運用についてでした。流石にその分野については私のほうに分がある、というより彼らはそんな発想すら全くなく、それこそ給与が幾らであるかさえも正確に知らないようで、知らない間にどんどん普通預金に貯まっているような状態のようです。そんな話をしているなかで、彼から非常に興味深い事を聞きました。それは、彼らが学生の時から教授などに良く聞かされていた言葉だそうですが、今は自身が指導的立場になって学生にその事を伝えているようです。
 それは、【T字型人間になれ】ということです。その意味は、T字の上部の横線のように、何事にも広く対応できつつも、ある分野では人よりも深い専門性を持て、ということです。確かに彼らのような頭のできが違う人種は、かなり深い専門分野を持っている場合が多く、逆にそれ以外のことには全く無頓着というか無知だったりするケースが多く、そんなバランスの悪い人間になるなということらしいのです。いや、私もT字型人間を目指して日々精進してみようと思います・・・。

人前で話す

いつも誤解される事があります。それは私だけでは無いと思いますが、大勢の人前で話すのが苦手です。良くそのように誤解された時は、いつもこう答えます。酒のんで少人数に説教たれるのは得意ですが、と。そんな私も昨年と一昨年は不動産業界のとある団体の役職をさせて頂いていた関係で、数回大変な大人数の人前で挨拶をさせていただきました。そのお陰なのか、以前に比べればほんの幾分かは苦手意識が薄れたようにも思います。人間というのは勝手なもので、自分が苦手なものでも人がやってくれる分には好きだったりして、私も講演等は機会があれば必ず行きます。そんな講演を何度も聞いていて、講師の方に共通するある点に気付きました。それは、「私がこんな人前で話するとは思わなかった」です。この人は人前で話すために生まれてきたんじゃないかというくらい、お話にグイグイ引き込まれる方でも、流暢にお話される方でも決まって言われるのが、「あんなに人前で話すのが苦手だった私が」と話されます。最初はそれを聞いて、嘘ばっかり、とか謙遜してなどと思っていたのですが、余りにも皆さんが仰るのでそれは本当の事ではないかと思うようになりました。そう考えますと、全てとは言いませんが人は皆、経験が乏しいことを苦手と意識するのであり、大概のことは経験を重ねることによって克服されるものなのではないかと。その仮説が正しければ、私が今まで信条としてきた中のひとつに、嫌なものでも一度は経験してみる、というものはどれだけ私の人生にプラスになっていた事かと思えました。これからも選り好みせず、何でもやっていきたいと思います・・・。

又甥と又姪

 毎年性懲りもなくこの年末年始で体重が増加します。今年も例外なく自分史上最高値の体重を記録しました。そうなるとそろそろ毎回挫折しているダイエットなるものを決行しなければならくなって参りました。毎回挫折しているダイエットですが、考えようによっては、もし一度もチャレンジしていなかったら、と考えると恐ろしすぎますので、全く意味の無いものでもなさそうです。
 そんな毎回変わり映えのない年末年始と言えば、親族の集合もあります。昔は皆でカードやゲームなどで夜更かしし騒いだものでした。今では甥や姪もすっかり大きくなり、昔のようにバカ騒ぎすることもなくなってきました。その代りもう間もなくするとその甥や姪、息子などが結婚することになるでしょう。実際姪の一人は昨年結婚し、今年初の又姪が誕生します。そうなると孫や又甥、又姪などが次々と誕生していくことになります。私には息子と甥、姪を合わせると10名います。更に妻側に義弟妹が2人、甥姪が2人います。近い将来それらが結婚し、子供が誕生すればそれはそれは凄い人数になることは明白です。もし万一それらが一堂に集合する機会があったとすれば、と考えるだけで、人が集まるのが好きな私としては胸が躍らずにはおられません。その兄弟や甥姪などの人数は今現在で25名います。もし兄弟と息子、甥姪が全て結婚したと想定しますと総勢38名になります。更に息子、甥姪が子供を一人生めば50名になり、仮に二人づつだと62名、頑張って三人づつだと74名と、およそ何の集まりかわからない大人数の集合体になります。
 しかし良く考えますと、それらが一堂に集合する機会というのは、特別に招集をかけない限りおおよそ良くない集まりの時になりますので、期待はしない方が良いかもしれませんね・・・。 

300話記念

 新年明けましておめでとうございます。旧年中はひとかたならぬご贔屓を賜り、心より御礼申し上げます。本年も引き続きご贔屓を賜りますよう心からお願い申し上げます。
 昨年末も例年通り当社の年末のお休みは、12月24日からお休みをいただき、およそ12日間お休みさせて頂きました。それは以前にも書かせて頂きましたが、弊社の社員は普段に沢山の方がお休みされる期間に働かせて頂いているものですから、年末年始の休みだけは皆さんよりも沢山休ませて頂こうと、何年も前から同じ休みを頂戴しています。そんな長期な休みを過ごしていますと当然にも仕事始めが辛いことが多く、特に年末の時点ではまだまだ時間がある為に心のゆとりがあるのですが、正月を迎えますとやらない事も沢山ある為ではありますが、一気に休みが終わってしまいます。そして新たな年を希望をもって迎えることになるのですが、実際はそんな気持ちはすぐにどこかに飛んでいき、普段と同じ生活へと突入していきます。しかしここは新年1回目また掲載を始めてから300回目の「ちょっと一息」の記念として希望に満ちた言葉を発してみたいと思います。
 バブルがはじけて以降、その時々に少し上向きの経済が見えてきたと思えば、リーマンショックや大規模災害などを経験し足元を挫かれ、また出口の見えない不況により大手企業以外は経済状況が悪化の一途を辿ってはいます。そんな中、少なからず海外を俯瞰から見てきた私の今の正直な思いとしては、国民が芯の太い実体経済の成長が実現されることを心から信じ、一人一人がその思いをもって行動すれば、勤勉で、まじめで、秩序ある日本人であれば必ずこの経済状況を克服できると、私は確信をもっています。要は一人一人の思いの強さと行動が現実を引き寄せることになるのですから・・・。