人前で話す

いつも誤解される事があります。それは私だけでは無いと思いますが、大勢の人前で話すのが苦手です。良くそのように誤解された時は、いつもこう答えます。酒のんで少人数に説教たれるのは得意ですが、と。そんな私も昨年と一昨年は不動産業界のとある団体の役職をさせて頂いていた関係で、数回大変な大人数の人前で挨拶をさせていただきました。そのお陰なのか、以前に比べればほんの幾分かは苦手意識が薄れたようにも思います。人間というのは勝手なもので、自分が苦手なものでも人がやってくれる分には好きだったりして、私も講演等は機会があれば必ず行きます。そんな講演を何度も聞いていて、講師の方に共通するある点に気付きました。それは、「私がこんな人前で話するとは思わなかった」です。この人は人前で話すために生まれてきたんじゃないかというくらい、お話にグイグイ引き込まれる方でも、流暢にお話される方でも決まって言われるのが、「あんなに人前で話すのが苦手だった私が」と話されます。最初はそれを聞いて、嘘ばっかり、とか謙遜してなどと思っていたのですが、余りにも皆さんが仰るのでそれは本当の事ではないかと思うようになりました。そう考えますと、全てとは言いませんが人は皆、経験が乏しいことを苦手と意識するのであり、大概のことは経験を重ねることによって克服されるものなのではないかと。その仮説が正しければ、私が今まで信条としてきた中のひとつに、嫌なものでも一度は経験してみる、というものはどれだけ私の人生にプラスになっていた事かと思えました。これからも選り好みせず、何でもやっていきたいと思います・・・。