幸福感

 うちの会社の昼食は、お昼前に出掛けた人が電話をかけてきて、買ってきてもらうというのが何だか風習になっています。今日はカレー、今日は**のお弁当などと、その日の気分によって買ってきてもらうのですが、毎日毎日食べていますと、当然にローテンションにも限りがあり飽きてきますので、中には愛妻弁当を持ってきたりしている人もいます。しかし、驚きなのは、私と大して変わらない年齢のおっさんのある社員は、普通のお弁当を作ってもらってきている時でも、普通サイズのカップラーメンなどを「味噌汁」がわりに食べていまして、当たり前にたぬきのような体型になっています。その社員はカップラーメンならばまだ理解できるのですが、弁当にカレーライスを注文し、「カレーは飲み物」と豪語して弁当のスープがわりに食べていたり、小さい弁当を「おかず」と称して普通サイズの弁当を食べたりと、かなりの大食漢です。百歩譲れば確かにカレーライスは食べるというよりも飲む感覚に近いのかもしれませんが、こんなことを平気で言ってのける食欲には脱帽です。確かに私も学生時代に昼は野球部、朝は新聞配達をしていましたので、夕食などは丼でご飯を盛らなければ面倒なくらい食べていましたが、おっさんになった今ではすっかり普通の量で満足できるようになりましたので、彼はいつまでこんな食生活を続けるのでしょうか?
 よく考えますと、沢山の食事を取らなければ満足できない体というのは、金銭面で考えても健康面で考えても不利な生き物です。普通の人が500円で済む昼食も、大盛や二つ購入するわけですから、1.5倍以上は優にかかります。それに加え、健康面でも決して良くありません。ただ、唯一大食漢が優れているものがあるとすれば、それは食事を摂ることによる「幸福感」が、少食の人よりも大きいということだけですね・・・。