君が代条例成立

 先日、新聞を見ていて、大阪府が公立学校の教職員に対して、君が代を斉唱する際に起立を義務つける事や、府立の施設で日の丸掲揚を義務つける条例が可決された、という記事に目が留まりました。そもそも私には、君が代が国歌であるのかないのかや、国旗掲揚がどんな社会的な意味を持つのかなどと同じように、そのものの歴史的背景や、その行為自体が持つ意味など、全くと言っていいほど無知な私にとっては、入学式や卒業式などの行事があるときに君が代を斉唱することや、校庭で国旗を掲揚する際に国旗に向かって直立不動で注視することを「当然の事」として、何の疑いもなく、また何の反抗心もなく行っていました。
 このことを逆に考えれば、小さい頃から「これはこうして当たり前」として教育されれば、それが他の人から見て100%間違っている事であっても、それがおかしいと指摘されるまでは、当人には当然の事としてインプットされてしまうものという事です。例えば物凄く小さい私事で挙げてみますと、大薮家では揚げ物には種類は関係なく全てマヨネーズとトンカツソースをかけるという文化がありました。それが外食時、天ぷらに得体の知れない汁が付いて来た時に私は、隣の人がその汁に天ぷらを着けているのを見て非常に驚いたものでした。
 話は戻しますが、君が代斉唱時の起立が正しいのか、正しくないのかは私には分りません。分りませんが、これだけは言える事があります。それは君が代斉唱時に起立しない先生がいる学校は、それまで何も考えず何も疑わず「校則は守るもの」と思い校則を守っていた生徒でも、その先生の姿を見れば、「納得しないことは守らなくて良いんだ」と必ず思うようになります。そう思うようになった生徒に、ピアスは駄目、髪の毛が茶色いと指導したとして、誰がその指導に従うのでしょうか・・・・・。