上海旅行

 昨年12月の半ば頃、会社の者と二人で某格安旅行会社の上海ツアーに参加してきました。この旅行は滞在中の食事が5回付いており(上海蟹も1匹付き)、リニアモーターカー乗車を含めた市内観光もすべて付いていて、3泊4日の代金ながなんと25,000円という超破格値だったものですから、旅行の内容そのものよりも、経済発展の目覚ましい中国上海を肌で感じてみたくて、参加しました。着いてまず驚いたのが、街中の人と車と自転車とスクーターの多さです。ガイドさんによりますと、群馬県と同じくらいの面積に人口2000万人が暮らしているらしく、どんな裏道を通っても電動自転車と電動スクーターは走っていましたし、何より驚いたのは、現地の人たちは交通ルールというものを全く守ろうとせず、大通りであろうと赤信号であろうと関係なしに、車を縫うようにして歩行者は堂々と渡っていますし、クラクション鳴らしっぱなしで自動車は走っています。また、今日は年末の買い出しか?と思うほどの大賑わいの市場では、日本ではあまり食さない川魚をはじめ、生きたハトやカモなども売られており、その人の多さと食材の豊富さに圧倒され通しでした。その市場の周辺では、路上で物を売っている店主らしき人たちが、トランプで博打をやっていたり、おばちゃん同士が掴み合いの喧嘩していたりと、人間味溢れる情景を堪能しました。
 そんな上海でも2010年5月に万博が開催されることから市内の至る所で突貫工事がされており、慢性的な渋滞が起きています。また近代化の進む超高層ビル街では、一部の裕福なジネスマンが高級なスーツに身を包み、高級車に乗って優雅に移動していたりします。
 そんな、両極端なライフスタイルが混在するこの地が、人と共にこれからどうように変化していくのかを、興味を持って観察していきたいと思いました・・・。