皆さんも絶対に実感として感じておられると思いますが、最近急激にどこの観光地やどこのホテルへ行っても、必ずと言っていいほど中国の方に出会いますし、日本語に併記してハングルと中国語の案内があったりします。今までは、京都や東京などで海外の方、特に欧米人を見ることがあっても、なかなか地方の観光地などでアジアの方と出会うことが無かったのですが、これは急激な社会の変化の現れです。理由として中国人の日本への渡航の制限が緩和された事だと言われていますが、中国の貨幣価値は以前に比べて上がったとはいえ、日本の物価とは比較にならない水準です。例えば、エコノミストの間で各国の物価を比較する基準としてよく使われる「ビックマック指数」で比較しますと、2010年の中国の指数が1.83ドルで日本は3.50ドルです。これが正確な基準とは言い切れませんが、一つの物差しとして用いるとすれば、中国の物価は日本の半分ということになります。それを踏まえれば、いくら渡航基準が緩和されたといっても、物価が倍もする国へ簡単には行けるものではありません。ましてや緩和された対象が年収25万元(約330万円)から6万元(約80万円)に引き下げられたみたいですが、仮に日本で暮らす年収80万円の人が、家族全員で「物価の倍のする海外への買い物旅行」へ行くことができる家族が果たしていったいどれくらいいるでしょうか?そう考えますと、実際には年収を基準に考える以上に、中国では潤沢に資産がある人が多いと言えると思います。
これだけに焦点を当てますと中国が共産圏ということを忘れてしまいますが、その反面、大多数の都市部以外に生まれ育った人達などは、例え夢を持って大都市に移り住み、どれだけ頑張ったとしても市民権すら得られない、また成功を掴み取るチャンスすら与えられない、そんな制度もあるようです・・・。
これだけに焦点を当てますと中国が共産圏ということを忘れてしまいますが、その反面、大多数の都市部以外に生まれ育った人達などは、例え夢を持って大都市に移り住み、どれだけ頑張ったとしても市民権すら得られない、また成功を掴み取るチャンスすら与えられない、そんな制度もあるようです・・・。