まつ吉

 以前このコラムで書かせて頂いたうちの息子2人の内、弟であるマルチーズの「まつ吉」が4月26日、突然に永遠の眠りにつきました。犬と一緒に暮らした事の無い人から見ますと、犬一匹死んだことくらいどれだけのことなのか、と思われると思いますが、子供のいないものにとっては、その子を亡くす悲しみは深く、当分この気持ちは癒されそうにありません。
 そのまつ吉の最後のお別れは「名張動物霊園」でお世話になったのですが、悲しみにくれる私たちと一緒に涙して頂いた女性園長の森さんから、ある詩を紹介して頂きました。それは「虹の橋」という動物とその家族の死後のことを描いた詩でした。その詩は私と同じような境遇の方には是非お読みいただきたい詩です。それを少しだけご紹介しますと、
 「天国の、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。-中略-
 そこには草地や丘があり、彼らはみんなで走り回って遊ぶのです。たっぷりの食べ物と水、そして日の光に恵まれ彼らは暖かく快適に過ごしているのです。-中略-
 でも、ある日その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。-中略- 
 あなたを見つけたのです。あなたとあなたの友は、再会の喜びに固く抱きあいます。そしてもう二度と離れたりはしないのです。幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ、あなたの両手は愛する動物を優しく愛撫します。そしてあなたは、信頼にあふれる友の瞳をもう一度、のぞき込むのです。あなたの人生から長い間失われていたけれど、その心からは一日たりとも消えたことのなかったその瞳を。それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです。」
 先に行って待っててね。また必ず会えるから・・・。