韓国旅行

 また今年も業界関係の旅行に参加させていただきました。今年の旅行は3泊4日のスケジュールで、行き先は私がとても行きたかった「韓国」でした。以前にこのコラムで書かせていただいたように、去年のある時期に「冬のソナタ」にハマって以来、是非行ってみたいと思っていたので結構期待しながら参加しました。 
 現地に着いて早々に主催者側の部長さんが、たまたまこのコラムを読んでいてくれていたこともあり、「冬ソナのロケ地を訪問」というオプショナルツアーを勝手に申込んで頂きまして、2日目の自由行動はその部長さんと「男性2人」でロケ地を訪問しました。ガイドさんからは「オトコ2人デサンカスルヒト、ハジメテデスネ」と言われながら、行く先々で昔はお嬢さんだった方々の中でおっさん二人がドラマのシーンを再現したり、それを写真に撮ったりして、結構楽しませていただきました。
 韓国に限らず海外旅行などをすると、その国の文化や風習、考え方の違いなどに発見や驚きを覚えるものですが、今回も多分にありました。一つには、ソウルでは夜遅くまで商店などは開いていますが、その分開店時間が遅く11時や12時に開店する所が多くあります。しかし10時位には店に出て一生懸命に掃除をしています。そして開店後に入店したら、私の感覚ではあれほど一生懸命に掃除をしているくらいだから「お客様第一主義」がさぞ徹底されているんだろうなと思っていましたら、接客態度は最悪どころかほぼ「無視」に近い状態で、呼んでも振り向きもしない店員が多く、振り向いてもふてくされたような顔で対応し、また飲食店でも料理を出す際に「バンッ!」と中身がこぼれんばかりに雑に出し、まだお皿に料理が残っているにもかかわらず無言で皿を次々に下げていきます。そんな対応をされるとあの一生懸命な掃除の意味が分からなくなります。
 二つ目には、韓国では先日ウォンビンが徴兵されたことでも話題になりましたが、男性は20歳になると強制的に軍隊に入れられます。そして軍隊を経験した男性は入隊前とは全く人生観が変わって戻ってくるそうです。軍隊を正当化しようとは全く思いませんが、私も中・高と野球部で上下関係の厳しい世界を嫌というほど経験し、当時は凄く辛い思いもしましたが、やっていて良かったと今になって心から思えます。今の日本では強制的に厳しい環境下に措かれる事はありませんので、強制的にそんな経験を今の日本の若者全員がしたら、日本人全員の考え方や行動が変わっていくかもしれません。
 それが今の日本国民にとって良い結果となるか悪い結果となるかは全く分かりませんが・・・。