消費税増税

 いよいよ来年4月から消費税が8%にアップすることが決定されました。ただでさえ景気が良いと言えないこの市況下で、今後の安倍首相の経済政策に大いに期待したいものです。消費税と言えば1989年に導入されたときは初めてのことでしたので、例え3%でもかなりの負担増の印象があったことを思い出しますが、今回の8%というのは10%になる前の経過措置ですので、実質的には今の倍になる計算です。しかし、世界的に見ればEU諸国はおおむね20%以上、EU以外の欧州諸国で20%程度、アジア諸国で10%前後、中南米諸国で15%前後と消費税額だけ見ればまだまだ低いほうです。  
 納税は国民の義務で、国を運営する為には必要不可欠なものです。そのため、国民や企業はしっかりと稼いでちゃんと税金を納めてこそ、交通や福祉、健康や生活面などの行政サービスをしっかりと受けることができることは誰もが知っています。しかし、これは完全に私見ではありますが、国や自治体はその税金の徴収に最も厳しい権力を使い、逆にその使途に関しては最も自分勝手な基準で浪費しているように見えます。我々国民は殆どの方が、税金を払わないと言っているのではなく、必要なところに必要な額を使い、それで不足するなら増税しても仕方がないと思っているはずです。その部分を言葉だけでなく心の底から良く理解し、適切に税金を使ってほしいと政府や自治体の方々には申し上げたい所です。  
 ちなみにこれも完全に私見ですが、「消費税額だけを見れば」と先述しましたが、税金を各国1人当たり、1企業当たりという負担を比べる基準がないので何とも言えませんが、アジアや欧州諸国、中南米、中東などの物凄い貧富の差とそれと全く比較にならない日本の貧富の差を見る限り、結果的に日本の税金全体が高いことは疑いようのないところだと思います・・・。