テーマパーク

 先日のコラムで、会社の前の銀杏の木の事を書かせて頂きましたが、普通に人は、花などが咲き誇っているのを見ると、「まあ、綺麗!」などと感動されますが、実は私、本当のことを申し上げまして、庭先にある綺麗な花を咲かせている花壇を見ましても、長島温泉にある色取り取りのベゴニアが咲き誇る温室に行っても、全くと言っていいほど「綺麗!」と思える感性が備わっていません。また、私は人混みがかなり嫌いな方の為か、アトラクションやテーマパークもあまり好きでないので、できるだけ人ごみの方角には足を向けないようにしています。その為、そんな花を見て感動されている人や、テーマパークなどで頭に飾り物をつけたり、お揃いの衣装を着たりして、心から楽しんでいる人などを俯瞰から第三者的に眺めると、私にはこういったものを心から楽しめる感性が備わっていないことに、人生とても損しているよな、と自身に勿体なさを感じると同時に自分にも備わって欲しいなと思ったりします。
 特に私にとってテーマパークなどは、①休みという時間を取り ②沢山のお金をかけて③仕事以上の体力と忍耐力を駆使して ④心と体の疲労をおみやげにするようなものです。ですから、たかが数分のアトラクションを2、3箇所するだけのために、たかが、動くぬいぐるみと一緒に撮影するがために、1箇所数時間待ちをするという“おしん“のような忍耐力を私は持ち合わせていません。 
 そんな事なら私は行かなければいいのですが、それは世の中うまく出来ているとでも言いましょうか、こんな私でもテーマパークで喜びを感じることができるのです。それは楽しめる人を連れて行ってあげて、楽しんでいる姿を見ることが何よりの喜びで、自分が行かない事により、楽しめるはずの人が楽しめない状況をつくるのが何より嫌だ、という感性を持っているからです・・・。