ワンピース

 最近巷では、「ワンピース」という少年漫画が流行っていて、それは子供のみならず大人でさえもそのファンが多く存在します。社内でも、私ともう一人以外は皆その漫画を読んでいて、話題が出るごとに読むことを勧められていましたが、頑なに拒んでいました。というのも、私はもともと根がとても単純な性格の為、皆が良いというものは、私も必ず「ハマる」ことが自分で分かっていましたので、現時点で61巻もある漫画を読み通す体力と、そして数カ月に1刊が発行される新刊を待つという根気を考えるだけで気が遠くなるような事です。
 そんなある日、TVで「ワンピースSTRONG WORLD」という映画が放映されていましたので、恐る恐る見ることにしました。見終わってみると元々何のストーリーも背景も分らなかった私には、ゴムの体が伸びたり、大きくなってパンチしたりする只の少年漫画にしか見えなく「この漫画の何がいいの???」と次の日に皆に言うほどのものでした。そんなある日、「ワンピース エピソードオブチョッパー」という映画が放映されたので、今回は気軽に見ました。しかし今回は何と、見終わった時には床にティッシュペーパーが山積みになるほどの感動で泣きまくり、次の日には大人買いの全巻購入。その全巻は数日間で読み切りました。
 一気に読んだので内容や登場人物などあまり詳細までは覚えていないのですが、強烈な印象として、主人公ルフィーは「仲間を大切にする」という己の信念のもとに行動します。それを忠実に実行するが故に極端に自己中心的な行動を取りますが、それでも周囲を全く気にせずにとことん貫きます。その結果、皆が望んでいる結果を生み出し、そして皆がその主人公に惹かれていきます。
 これほど単純で純粋であるがゆえに、周りを気にする私には非常に深く考えさせられる「少年漫画」です・・・。