裁判初体験

 先日、業務上の問題で裁判を経験しました。裁判と言いましても原告か被告かで立場が全く逆になりますが、幸いにも?私は原告側としての訴訟でした。
 原因は支払いをいくら督促しても払って頂けなく、またその支払わない理由があまりにも自分身勝手な理由でしたので、自ら調べて法的な督促を行っていましたが、埒が明かないので以前に弁護士事務所に所属していた司法書士の先生に相談したところ、結構簡単にこういう事案は訴訟すべきだという事になりまして、訴訟初体験となったのでした。こういった訴訟は、代理人(弁護士)を立てて闘争する事が通例ではありますが、こういうことはなかなか体験できまいと、私は代理人を立てず、自らが法廷に立つ事を選択しました。
 第1回目の法廷では、私が原告席、相手方の弁護士が被告席、書記官1名と当方の関係者の傍聴人が裁判官の登場を待つという静まり返った緊迫した空気の中、さっそうと裁判官が登場し、全員起立、礼を行って裁判が始まりました。まずはじめに裁判官より、双方が提出した書類の確認が双方に数十秒程度あり、その後次回のスケジュールの確認を行って、すぐに裁判官は出廷していきました。その時は、裁判官がスケジュールの確認に行ってるのかな???いや何????これで終わり???きつねにつままれたような感覚で、わずか数分で法廷デビューは終了しました。その後の法廷も同じような事が1ヶ月に1回程度の頻度で繰り返され、ようやく先日、当方の訴えが全面的に認められた判決が下された。が、ここが当社らしいところで、その相手方はその時点で既に倒産していたようで、そんな事も調査しなかった為に損害分に加え裁判の経費分が更に上乗せになりました。
 まあ、これも私の経験値が上がった分の代償と考えて納得するしかないのでしょうね・・・。