特待生問題

 私たちが普段生活していている中で、何かおかしい、どうしてそうなるの?といったことはこの世の中に山ほどあります。先日報道された「野球部員特待生制度問題」もその一つです。日本学生野球憲章13条の規定によれば確かに違反していますが、そもそもなぜ野球の特待生制度が禁止されるのか全くもって疑問です。確かに最近の報道を見ていますと野球界のモラルの無さは度が過ぎている感もありますし、また決まりごとは当たり前に守られなければならないことは明白であるので異議を申し立てる余地はありません。しかし、学校側の都合で特待生制度があたかも何の問題もないと思わせるほどに世間一般に浸透するくらい堂々と行われていた事実や風潮がある中で、私などは「疑問です」だけで済みますが、それこそその制度があるから遊びたいのも我慢して一生懸命に野球一筋にきた子供や、本当に実力があるのに経済的な理由から援助がなければ野球ができない子供はこれからどうすればいいのでしょうか?それこそ野球で特待生になれる運動能力のある子供であれば、まだ方向転換が間に合う時期であれば、ほかの特待生度のあるスポーツに鞍替えすることもできるでしょうが、それでは野球界では問題はなくなりますが、スポーツ全般でみれば高野連が訴えている問題点の解決には全くなりません。そう考えますと、他の連盟も今この時期に一斉に特待生度の廃止を行うようにしていくべきと思いますが、横のつながりがあるのかないのかよくわかりませんので、ここは政治的にこの問題を解決させるしかなさそうです。
 ただ一つ疑問なのは、スポーツでの特待生制度を禁止するならば、勉強で特待生制度を取っている事と、スポーツで特待生制度を取っていることにどのような違いがあるのかを解りやすく説明してほしいものです・・・。