森元総理の失言

 先日、自宅でTVを見ていた時の事でした。番組でフィギュアでの浅田真央さんの演技に対し森元総理が失言したという報道で、その当事者である真央さんが「森さんが後悔しているんじゃないでしょうか」と大人の発言をしたと世間が称賛していた事について森元総理にコメントを求めていた場面が放映されていました。そこで森さんはあの発言に対し「後悔はしていないが真央ちゃんのファンである孫と娘に叱られた」と仰っていました。 
 この問題が報道されたとき、私は直感的にまたマスコミが本筋とは全く違う言葉の一部だけを取り上げて喚き散らしているんだろうと思い、森さんの発言の全文を探してみました。すると内容は次の通りです。
「今朝も真央ちゃんが最後ひっくり返った時は、-中略-見事にひっくり返っちゃいましたね。あの子、大事なときには必ず転ぶんですよね。なんでなんだろうなと。
 僕もソチ行って、開会式の翌日に団体戦がありましてね、あれはね、出なきゃよかったんですよ日本は。-中略- せめて浅田さんが出れば-中略-ひょっとすると3位になれるかもしれないという淡い気持ちでね。-中略-ものすごくかわいそうな話なんですね。団体戦負けるとわかってる、団体戦に何も浅田さんを出して、恥かかせることなかったと思うんですよね。その、転んだということが心にやっぱ残ってますから-後省略-。」
 この文章もかなり省略していますし、この間にも不適切な発言は確かにありましたが、森さんが言いたかったのは真央さんが転んだことよりも、執行部の判断を問題視しているように聞こえます。何度も申し上げますが、森さんは明らかに失言されています。ただ、だからといって他に主張していた大事な事を一切報道せずに、失言だけを槍玉に挙げるイジメのような行為はもう勘弁してください。単に真実のみを「報道」をしてください・・・。