女川町の復興

 私が録画した読売テレビの「そこまで言って委員会NP」を見た時の事です。この番組は発言的にはかなり思考的に偏った人選なので、東京での放送は絶対にしない方針で、同じ発言をこの番組で行っても問題にはなっていませんが、全国版で発言すると大問題になった例は数え上げればキリがないほどです。そんな番組内で討論された議題で「その先に徴兵制復活がある憲法改正」についてあなたは賛成か反対かというものがありました。これは少し誤解されそうな言い回しですが、基本的に徴兵制というのは、即戦下へ送り込むというものではなく、あくまでも憲法改正と徴兵制度を復活するかどうかの議論です。その中で参議院議員の鴻池氏が憲法改正に賛成としながらも「徴兵制は70歳から」というユニークな意見を出していました。
 これと似たような考え方で、実際に目から鱗の施策を取っている自治体がありました。それは震災で甚大な被害を受けた宮城県女川町です。ここでは、今後の復興計画に関し「60代は口を出さず、50代は手を出さず支援」するという基本姿勢で、30代40代の方が中心となっていち早い復興を遂げました。確かに60代70代以上の方は今まで沢山の苦労をされ、今日の日本を作り上げてきた立役者であります。その方々が今は社会・経済・政治などあらゆる場でトップとして活躍されていますが、今後30年40年、もっと先までを考えるとその方々はほぼ全ての方がこの世からいなくなっている筈です。そう考えますと、その時代にこの世に残っている若者が中心となって街づくりを行う、というのはとても理にかなっている考え方です。
 そんな自分たちの社会を自分たちの責任で造っていくという考えで、今の若い方たちが政治活動や経済活動の中心となってやっていける社会を作るべきですね・・・。