カテゴリー別アーカイブ: 2006

ニンテンドーDS道

 最近私的にちょっとハマってますのが、少し前のコマーシャルで松嶋菜々子さんが、「あなたの脳年齢は**歳です」とゲームに言われ悔しがっていた「ニンテンドー DS」です。私もあのコマーシャルを見て「アレ欲しい」と思い急いでゲーム屋さんに行きましたが、1月中旬のその時点では、「脳を鍛える・・・」のソフトは売っていましたが、DS本体は名張市のどこのお店にも売っていませんでした。そうなりますと、「エエおっさんである自分だけが、あのコマーシャル見て欲しくなったんじゃないのか。みんなもそうだったのか。」と妙に安心しましたが、次の瞬間にはいつ入ってくるか分からないそのDSとやらを何としてでも手に入れたくなるのが人の性ですが、ネットやヤフーのオークションなどを漁った結果、そこでは何と新品なら定価の倍ほど、中古でも定価の2~5000円高の値段で取引がされていました。私としてはそこまでしてまでも、という気持ちとそれくらいならという気持ちの中で半ば諦めかけていましたら、灯台元暗しとは正にこの事で、何とうちの社員が譲ってくれるというので、早速譲ってもらいました。それからは「脳」を鍛えるために仕事の間の待ち時間や、就寝前等にほぼ毎日やっていますが、これがなかなか思うようにいかないものと、結構「オレもなかなかやるな」みたいなものと両方あるものですから、就寝前なんかは良い成績を出そうとついつい意地になって長くやってしまったりします。そのゲームの内容はいろいろな種類の課題や問題をいかに早く正確に回答するかというもので、例えば、計算式では「2+5=□」や「24□6=4」の□の部分を答えたり、増えたり減ったりするものを数えたり、4文字熟語の一部のひらがなを漢字で答えたり、リズムに合わせて鍵盤を叩いたりと多種多様です。
 このゲームをやっていまして思うのが、本当の意味で脳を鍛えているのどうかは専門でも何でもありませんので、全く私には分かりません。しかし私は最近ほとんどの文章や計算をコンピューターで処理していますので、ごく簡単な漢字が思い出せなくなったり、ごく簡単な計算ができなくなったりしてきているのを痛感していましたが、確かにこのゲームをやっていますと、少しできるようになってきいるような気がします。
 しかし原点に返ってよく考えて見ますと、電卓やコンピューターが出来た事により計算や漢字が苦手になりました。だからそれを鍛えようと考える。そして鍛えるために用意したのもはコンピュータゲーム。これを例えるなら、内職をして肩が凝ったのでマッサージを受けたら今までの内職代が無くなった、こんなようなものですね・・・。

尾道

 久し振りに「目的地や予定の無い旅」に妻と2匹の犬とで出かけました。これは私がサラリーマンの時に良くやっていた旅なのですが、「大体何日ぐらいの日程で、どっち方面に出かける」と大雑把に決めるだけで後は、車で走りながら決めるという何の計画性も無い旅です。 
 なぜそんなことをしていたかと言いますと、2匹の犬を旅行する際も必ず連れて行くものですから、今でこそかなり増えてきましたが、当時はペットと泊まれる宿なんてものはほとんど無く、仕方なしにそうせざるを得なかった、というのが実情でした。そして今回は何気なしに「西の方へ行こう」と走り出し、最初に着いたのが淡路島の洲本でした。そこではすでに夕刻になっていたものですから、地元の活きのいい魚などを楽しもうと美味しそうな居酒屋を探しましたが、いつに無く入る店がなかなか決まらないので、仕方なく目に入った派出所に入ってお店を何件か紹介してもらいました。次の日は徳島に行き、行列していたセルフのうどん屋さんでうどんを頂き、その後道後温泉につかってその日の最終は尾道に行きました。そこでまた、美味しそうな居酒屋を探し入店したのですが、これが私達にとっては大変的外れなお店で、すぐに出て違うお店を探しました。そして商店街に行き着き、そこしか開いていなかったカウンターだけのお店に入りました。そのお店に入ってすぐに目に飛び込んできたのが、鮮明には覚えていませんが、お世辞にも達筆と言えない多くの手書きのメニューの中に、「おでん コンブ 20円、こんにゃく 40円・・・」などというおよそ居酒屋らしからぬ価格でした。その他のメニューも安いのに、お客さんが一杯どころか私達だけで、他人事ながら同じ商売をしているものとして、この店が良く成り立っているのが不思議でした。それに加え、お話を聞いて分かった事が、店主は神奈川出身で、この地に何の地縁性も無かったのですが、郵便局に勤めている時に旅行で何度か訪れた尾道に住み着くようになって、たまたま店を出した事や、店の名前が居酒屋なのに「うどん奥山」等と驚きとおもしろさの連続でした。そして次の日は、その店主に親切にも尾道を案内して頂き、楽しい観光をすることができました。
 そんな彼曰く「この商売で今ではもう、食べて行けますし、たぶん赤字も出てません。サラリーマンの頃のように休み明けの仕事を考えて憂鬱にもならないし、ほんとに気楽にやってます。」とのこと。これを聞いて私は、会社を大きくしようとか、今月の収入はどうだこうだ、社員がああだこうだ、取引先がどうだ、などとは考えずにやっていく商売の仕方も、選択肢として存在するんだということを再認識致しました・・・。

同窓会2

 2年前に開催した、高校時代の同窓会を年始に再度開催しました。やはりこの歳になりますと、日本全国に同級生が散らばっていまして、連絡が取れない人が数名出てきてしまいますが、18年ぶりに開催した前回のおかげで、今回は比較的参加者が協力的で、容易に連絡をつけることが出来ました。参加者はやはり前回に参加した人が多く、なかなか級友全員に再会することが出来ないでしょうが、定期的に開催してなるべく多くの級友に再会したいと思っております。そんな同窓会では、最近起こった身の回りの出来事や、失敗談などよりも、高校時代に起きた失敗談や体験談などのエピソード等を、例え何度も同じ話しをしたとしても、不思議にその度に盛り上がり又、楽しめるものです。逆を返せば同じ時間を共有していた頃の出来事というのは、共有していないがとても面白い話であったとしても楽しみが半減するのでしょう。
 そんな学生時代の貴重な時間をすごした面々と、オモシロオカシク話をしていましてふと思ったのが、今目の前にいる奴らとは、高校時代そのままの印象やイメージ、また微妙な上下関係?で話したり対応していますが、良く考えて見ますと私たちのような38歳という歳になると、それぞれが所属する会社や団体などでは、それなりに中間管理職や管理職になっているのが通常で、部下などに対し指示や命令を出しているようないわゆる「偉いさん」という社会的立場になっているはずです。しかし、そんなことはお互いに微塵も考えもせず、昔のままの態度や馬鹿みたいな発言ができる仲間がいて、その仲間が頻繁ではないが集まることが出来るということは非常に恵まれた環境であると思いました。
 そんな同窓会も、最初は先述の失敗談などのような話で盛り上がっていましたが、2次会、3次会と酒が進むごとに人数が減ってきまして、最終には7~8人くらいになりました。そこで私が話をしていた奴とはだんだん真剣な話になってきまして、最後には農村地の高齢化対策や過疎化対策、それに対して自治体が出来ることやしなければならないこと、また企業がどこまで社会・地域のために活動をし、そのためのバックボーンをいかに作り上げるかなどと、おおよそ政治家や大企業の社長さんが話し合わなければならないような話題を2時間くらいアアデモナイコウデモナイとロレツが回らないながら話していました。
 次の日に昨夜に真剣な話をしていたことを思い出してみて「やっぱりいい意味でも、悪い意味でも歳取ったんやなぁ」とつくづく感じました・・・。

韓国旅行

 また今年も業界関係の旅行に参加させていただきました。今年の旅行は3泊4日のスケジュールで、行き先は私がとても行きたかった「韓国」でした。以前にこのコラムで書かせていただいたように、去年のある時期に「冬のソナタ」にハマって以来、是非行ってみたいと思っていたので結構期待しながら参加しました。 
 現地に着いて早々に主催者側の部長さんが、たまたまこのコラムを読んでいてくれていたこともあり、「冬ソナのロケ地を訪問」というオプショナルツアーを勝手に申込んで頂きまして、2日目の自由行動はその部長さんと「男性2人」でロケ地を訪問しました。ガイドさんからは「オトコ2人デサンカスルヒト、ハジメテデスネ」と言われながら、行く先々で昔はお嬢さんだった方々の中でおっさん二人がドラマのシーンを再現したり、それを写真に撮ったりして、結構楽しませていただきました。
 韓国に限らず海外旅行などをすると、その国の文化や風習、考え方の違いなどに発見や驚きを覚えるものですが、今回も多分にありました。一つには、ソウルでは夜遅くまで商店などは開いていますが、その分開店時間が遅く11時や12時に開店する所が多くあります。しかし10時位には店に出て一生懸命に掃除をしています。そして開店後に入店したら、私の感覚ではあれほど一生懸命に掃除をしているくらいだから「お客様第一主義」がさぞ徹底されているんだろうなと思っていましたら、接客態度は最悪どころかほぼ「無視」に近い状態で、呼んでも振り向きもしない店員が多く、振り向いてもふてくされたような顔で対応し、また飲食店でも料理を出す際に「バンッ!」と中身がこぼれんばかりに雑に出し、まだお皿に料理が残っているにもかかわらず無言で皿を次々に下げていきます。そんな対応をされるとあの一生懸命な掃除の意味が分からなくなります。
 二つ目には、韓国では先日ウォンビンが徴兵されたことでも話題になりましたが、男性は20歳になると強制的に軍隊に入れられます。そして軍隊を経験した男性は入隊前とは全く人生観が変わって戻ってくるそうです。軍隊を正当化しようとは全く思いませんが、私も中・高と野球部で上下関係の厳しい世界を嫌というほど経験し、当時は凄く辛い思いもしましたが、やっていて良かったと今になって心から思えます。今の日本では強制的に厳しい環境下に措かれる事はありませんので、強制的にそんな経験を今の日本の若者全員がしたら、日本人全員の考え方や行動が変わっていくかもしれません。
 それが今の日本国民にとって良い結果となるか悪い結果となるかは全く分かりませんが・・・。