W杯日本代表

 私が今このコラムを書いているのは、日本がデンマークに勝利した日の午後ですが、このコラムが出る今日は、すでに決勝トーナメント1回戦のパラグアイとの勝負の結果も出ていて、日本がパラグアイに勝利していれば、本日の深夜27:30から準々決勝がキックオフされます。よく考えてみますと日本はFIFAランクが45位と、オランダの4位、カメルーンの19位、デンマークの35位と、予選Eグループの中で一番ランクの低いチームでしたが、予選を2位で通過するという快挙を成し遂げました。そう考えますと、予選通過しただけでも十分な成果だと思うのですが、人間というのは欲深いもので、こうなればどこまでも上位に勝ち進むことを期待してしまいますし、今の日本代表にはその勢いがあります。
 「勢い」というものは、決して目に見えるものではなく、あくまで感覚的に感じるものだと思うのですが、私も中・高と野球をやっていまして、その目に見えない「勢い」というものが勝負の結果を大きく左右するということを、どれだけ直接肌で感じことでしょう。大会前に無名であったチームでも、勢いがあるチームというのはその戦いぶりが見ていて気持ちのいいものであり、またどういう訳かチャンスに強く、「点を取るだろうな」と思うところで必ず取ります。また仮に敗戦したとしても見る側もプレーする側もと気持ちのいい敗戦となります。
 そうしますと今の日本代表の「勢い」は、既にパラグアイに勝利していて、今日深夜の準々決勝でスペインや、ポルトガルなどの本当の世界のトップと互角の勝負をするかもしれません。(既にこの希望的観測が外れて敗戦していたらすいません)
 正直、個人的には特に興味のあるプロ野球球団が無い私には阪神の優勝と同じで、サッカーに興味が無くても、周りが騒いでいると結構楽しめるものなのですね・・・。