報道の影響

 新聞やTVでは不正が発覚したり、悲惨な事件などが毎日のように報道されています。本当にこれだけ頻繁になってきますと、正直に言いまして「ああ、またか」というようにしか捉えられなくなってきてしまうのもある意味仕方が無いことなのかもしれません。
 以前にあった、大分県の教員の不正採用事件や、八王子通り魔事件などニュースを見たときも「もう、世の中どうなってんじゃ。ええかげんにせいよ。」と思ったりしますが、当事者で無い限り、それも報道されなくなるとすぐ忘れてしまいます。
 そんな事件や事故などは、情報網の発達によってニュースを選択できるようになったことや、不正や汚職などを許さない環境がようやく出てきたこともあり、沢山の情報が日々報道されています。そういう風に考えますと、頻繁に不正や汚職などが報道されていく事は、今までにないクリーンな社会を将来の子供たちに引き継いで行くためには、非常に重要な事であるといえます。また、事故や災害なども、知人や親戚などの安否を知るためにもまた、防災意識や、自身の事故に対する戒めをするためにも非常に重要なものですから、こういった報道は、そんな事件や事故、災害がなくなるまで積極的に報道していくべきだといえるかもしれません。
 しかし、同じ事件でも、通り魔事件や殺人事件など、報道する事によって模倣犯が現れる恐れのあるものや、自殺などの報道で、報道する事によるメリットよりも、デメリットの方が大きいと判断される事件は、誰がどんな基準で判断するのかという難しい問題はありますが、当局の指導や、業界の自主規制などによって報道規制を行うべきだと思います。
 考えようによっては、報道による影響を一番考えていないのは、当の報道機関であるように思えます・・・。