事務所費問題

 少し前に浜松の公立病院の未収金の累計が9000万円を超えたというニュースがありました。どの病院でも未収金の問題には頭を悩ませているようで、TVの特番でもたまに特集が組まれたりしています。ただ、この病院の未収金については、3年程前から急激に増加しており、その理由として市民に広がるうわさが大きな要因になっているということです。そのうわさとは、「あの病院はお金を払わなくても平気」「昼より夜に行った方がいい」という公立病院だから自分が払わなくても税金で何とかなるだろうという考えと、夜間に行けば会計処理ができないのでその場で支払う必要がないなどという、全くもって自分勝手なうわさであるようです。このニュースと同じような感覚を覚えたのは、給食費の滞納問題です。全国約1000万人の小中学校の生徒の内、約1%に当たる9万9千人分の給食費が未納となっており、滞納総額はなんと22億円に上るということです。
 こういうニュースを見るたびに、本当に経済的に窮困している人たちは除いて考えて、ほんの一部の人の責任で、まともにやっている大多数の人達が迷惑を被る事になることが後を絶ちません。これらはすべて、自分だけ不正をしても何も影響が出ないだろうとか、みんなやっているから自分もやってもいいだろうという身勝手な考えからくるものです。それが全ての日本人の基本的な考えであるのだろうかと錯覚するほどに思えるのは、この問題の少し前に見たTV報道でのひとコマです。
 それは日本国民を代表する国会議員が、我々一般の国民にとってはそんな使い方や報告はあり得ないでしょうといった使い方をしていたにもかかわらず、自らの事務所費について記者に追及された時に、「10年前なら何も問題になっていなかったことが、最近では問題にされてしまうんだよなぁ」と。そういう問題でしょうか・・・。