100円ショップ

 今日、新しい事務所の文房具を購入するために、百円ショップに買い物に行きました。百円ショップというところはいつ行っても「これがこんな値段であるのか!」という感じで、ついつい買いすぎてしまいます。
 私と百円ショップの出会いは(そんな大げさな事でもありませんが)、今からおよそ6年ほど前に、東京都練馬区にできた百円ショップが始まりでした。その店舗は2フロアーあり、総面積にしておそらく500坪くらいはあったと思いますが、その広い店内に置かれているものは全て百円で買えるという衝撃に感動しっぱなしで休みのたびに出かけていき、ついつい無駄に購入してしまいました。
 そういった100円ショップができるまでは、よくスーパーの入口などで、「百円均一」と銘打ってイベントをやっていたものでしたが、そこに売られていたものは、爪楊枝や缶切など台所用品が中心で、おもちゃや文房具などを購入しようものなら、大変言葉は悪いですが「安物買いの銭失い」的なものも多かったように思います。しかし、今の100円ショップは「こんなクオリティーの高いものが100円で売られているのか」と逆に驚きがあり、また行く度に違う商品が陳列されているなど我々消費者の購買意欲を駆り立てさせる演出があり、中々敵もやるもんだなと感心させられます。
そんな100円の商品を手にとって眺めていると、いつも不思議に思う事があります。それは「今までこの位のクオリティーの商品を200円や300円、いやもっと高くで買っていた私たちは、日本のメーカーに騙されていたんだろうか?それとも本来であればこの価格でできていたものが、今までは企業努力が足りなくてやっていなかっただけなのだろうか?」ということです。
 確かに今までは「 Made in japan 」と記入がされているものが、品質やデザイン、耐久性など優れたものが多かったのは事実です。しかし、今となっては品質、デザイン、耐久性なども「日本以外のアジアの各国」で生産されたものが「 Made in japan 」に引けを取らないばかりか、同程度の製品では価格面では到底かなわないという状況になってきています。
 そう考えますと、これからの「 Made in japan 」はどのような方向に向かって進んでいくのでしょうか。今までと同じようなやり方では、もう競争ができなくなってきているのは確かです。それらは「製品」は勿論の事、「経済」や「文化」、「考え方」や「常識」等にも言えることでしょう・・・。