台湾旅行

 先日、不動産関係の旅行で3泊4日の日程で台湾に行かせて頂きました。私にとって海外は、一四年ほど前に新婚旅行でハワイに行ったきりの人生二度目の海外旅行となりました。他の人はどうか分かりませんが、私の場合は当然その前夜遅くまで仕事をしていましたので、準備はそれからという切羽詰ったスケジュールで出発しました。 早朝に集合し、2~3時間飛行機に乗ってあっという間に現地に到着しました。当然に、私は事前に何の下調べもせず、台湾という国のほとんど何も知らずにその国に降り立った私は、空港を出てすぐの駐車場を見たときに「ここは日本か?」と思うくらいの日本車の多さに驚きました。
 その後最初の目的地に向かうためにバスに揺られながら、日本語の達者な現地のガイドのお兄さんが台湾のお国事情や、注意点などを教えていただいたようなのですが、私にとって車窓から流れる風景すべての何もかもが新鮮で、幼児のように窓に張り付いて食い入って見ていました。(余談になりますがちょうどその時は選挙の時期らしく、日本では考えられない大きさで、候補者をアピールしている看板が街の至る所に掲示されているのも驚きでした。)また、台北の町中を走っている車の車種に興味が湧いてきましてよく観察していますと、日本で言う「セルシオ」やドイツの高級車「ベンツ」、等が一般者に混じってかなりの台数が走っていました。それを見ていると「へえ、台湾って金持ちなんや」と勝手に思い込んでいましたが、後で聞くとそんな高級車を乗れるのは一部の人たちで、殆どの人はミニバイクで通勤などをしているようです。また仕事柄、どうしても街中の建物に目が行ってしまうのですが、本当に近代的なビルのすぐ横に、築年数が相当経っているビルが乱立し、とても都市計画がうまく行っているようには見えませんでした。
 しかし何と言ってもこれも仕事柄でしょう、1番驚きだったのが不動産の高騰ぶりでした。サラリーマンの平均月収が15万円の街で、今建築されているマンションの坪単価が何と「300万円以上」と言うではないですか。更に台北の幹線道路沿いの地価等は「1000万円以上」するらしく、一部の「成功者」のみが台北に優雅に住まいできる環境らしいのです。
 それを聞いて私は、「日本にもそういう時期ってあったよな」とバブルの頃を想像したのですが、台北もバブルがはじける日が近いのではないのか、貴方達も十分気を付けなさいよ、と無意識にガイドさんに忠告していた私がいました・・・。