チキンライス

 今年も12月に入ってすぐに街のあちこちでイルミネーションが装飾され、年末の到来が感じられます。年末年始はイベントが重なり、私を含めほとんどの方が本当に忙しないというか、ワクワクするというか、他の季節にはない精神状態が続くのがこの季節の特徴だと思います。
 そんな年末の一大イベントと言えば「クリスマス」です。でも日本人の大半がキリスト教でもないのに、やれクリスマスだ、パーティーだ、プレゼントだと企業に踊らされているのはよくないぞと、よく賢い人がおっしゃいますが、私としては宗教が何であれ人種が何であれ、その日を楽しみにしてそれまでを一生懸命に頑張れるなら、すばらしい事ではないのか、またそんな「イベント」を楽しむのが下手になってきている我々日本人は、便乗でも何でも自分たちが楽しめる事が出来ただけでも結構な事じゃないのかなと思ったりします。
 そんな季節に入って私は、久しぶりに仕事を早く片付けて家に帰って食事をしていましたら、何気なく見ていたTVから流れてきた、失礼ながら本当に「ヘタクソな歌」の歌詞の字幕を追っていました。 
 「・・・子供の頃にたまに家族で外食 いつも頼んでいたのはチキンライス 豪華なものを頼めば二度とつれてきてはもらえない気がして 親に気を使ってたあんな気持ち今の子供に理解できるかな?・・・ 昔話を出すと決まって貧乏自慢ですかという顔をするやつ でもあれだけ貧乏だったんだ せめて自慢させてくれ・・・今日はクリスマス 街は賑やかお祭り騒ぎ 七面鳥はやっぱ照れる 俺はまだチキンライスでいいや」 そう、ダウンタウンの浜田さんと槇原さんが歌っている「チキンライス」です。作詞は相方の松本さんがしたらしく、やはり独特の歌詞になっています。この歌詞(歌ではありません)を見ていて、「何が」ということははっきりと言えないのですが、何かしら心にズシッと刺さりました。「豪華なものを頼めば二度と連れてきてもらえない気がして・・」私も子供ながらにそういった気をすごく使っていましたし、今では「昔話をすると 貧乏自慢ですか・・・・」などは、よくやってしまいます。
 でもひとつだけこの歌詞で誤解しているような気がするのは、「親に気を使っていたそんな気持ち今の子供に理解できるかな」とありますが、私たちが気を使ったのとはまた違うところで今の子供は気を使っているはずです。その部分が少し違うだけで「今の子供は・・・」というのは、ちょっと間違いのように思います・・・。