5月初旬に放映された池上彰さんがキャスターを務める「世界を変えるTV」という番組がありました。友人のいじめを無くすために取ったピンクシャツを着るという行動が全米でいじめ撲滅のキャンペーンのシンボルになったり、6歳の子供が難病の友人を救うために作った絵本が世間を巻き込み、募金の目標額100万ドルまであと少しというところまで到達した出来事など、最初は子供がとったほんの小さな行動や思いつきが、やがて世間の関心を集め、一人では決して成し得なかった結果をもたらすという、世間もまだまだ捨てたもんじゃないなと思わせる内容の番組でした。その中の一つにフィリピンのスラムで育ったエフレンという青年が行っている活動の紹介がありました。彼は自らがスラムから抜け出すためには教育を受け、しっかりとした働き口を確保することが重要と考え、貧しいながらも学校へ通わせてもらっていました。しかし、ギャングたちはそれを良く思わず仲間に誘っても入らないエフレンに殴る蹴るの暴行を加えていました。そんな絶望の日々の中で次第にギャング達に対し復讐の念が募ってきます。普通であれば暴力には暴力での復讐を考えるところですが、そこで16歳の彼の取った行動は幼い子供たちに教育をするという行動です。つまりギャングに復讐するためにこの国からギャングを作る悪循環を断つという事です。手押し車で週1回の教室を開くことから始め、今では100名を超えるスタッフや70台の手押し車、そしてフィリピン国内にとどまらずケニアやインドネシアの貧困地域での活動など、確実にその意志は広がってきています。
そんな彼がインタビューの中で語った一言は、ハンマーで頭を打たれたような衝撃を受けました。それはスラムで過ごした彼だからこそのこんな名言です。
「教育というのは誰にも盗まれることのない財産である」と・・・。
そんな彼がインタビューの中で語った一言は、ハンマーで頭を打たれたような衝撃を受けました。それはスラムで過ごした彼だからこそのこんな名言です。
「教育というのは誰にも盗まれることのない財産である」と・・・。