九死に一生

 最近かなりハラハラさせられるといいますか、大きな損害が出る可能性のある状況に立たされました。当然これは業務の延長線上の話なのですが、万一この取引が成就しなかった場合に、相手方に対して違約となり違約金が発生するという状況です。違約と言うと、その言葉通り「約束と違う事をする」ということですが、それは、本人が約束を果たしたいと思っていても、第三者的な理由によってそれが不可能となるケースもあり、私の場合はズバリそういう状況でした。
 そんな状況になったとき、私はいつも思うのですが、自分がそのことを経験し克服しているか、又は、そのことに対して自分としての最大限の手段を講じたか、を考えるようにしています。そして一度克服しているなら、その時の状況を思い出し、克服していない状況で最大限の手段を講じていない場合は即行動に移し、講じていれば無駄な心配や行動はせず、できるだけ心を落ち着かせるようにしています。そして最後の〆の言葉として「別に命を取られるわけじゃないし」と自分に言い聞かせれば、ほぼどんな状況にも対処できるようになりました。そして、最終的にこれ以上の悪い状況は無いよなという最大限の悪い状況を冷静に分析・理解し、シュミレーションしたら、あとは「神のみぞ知る領域」と考え、静かに結果が出るのを待つようにしています。
 そういうふうに考えますと、人間の生活の中で起こる出来事の中で、自他を問わず「死」というもの以上の悪い出来事がないことに気づきます。確かに悪いことが起こらないに越したことはありませんが、「ちゃんと」した手段を講じてさえ入れば、必要以上に心配したり落ち込んだりする必要がないと思います。
 今回のケースの結末は、映画のラストシーンのように大逆転劇があり、お陰様で全て上手くいきました・・・。