なんでも屋さん

 私が最近感心していることに、コンビニの進化があります。その進化を数年前まで遡って挙げていきますと、早朝から深夜までの営業時間から、24時間営業になり、コピー、ファックスの設置や、宅配便の集荷や配送物の受け取り、酒類、たばこの販売や化粧品、健康食品の販売、トイレの一般開放や、大型ごみ箱の設置、銀行ATMの設置や公共料金の支払窓口、スイーツ、弁当、飲料などの美味化や本格化など挙げればキリがありません。そんな中でも、最近特に力を入れているのか、お店で調理する惣菜や焼き鳥、淹れたてコーヒーや本格スイーツなどは、以前のコンビニの食品にあった「高くて美味しくない」というイメージを一新する、「本格的で」美味しいものが提供されるようになってきました。それに加え、これまでスーパーでしか買えなかった惣菜や生鮮食料品などを、一人分や少人数用のパックで提供しています。
 この提供の仕方は、私が3年ほど前に北海道に行ったとき、主に北海道で展開されているコンビニが1パック100円で惣菜を提供されていたのを見て感心したのを覚えていますが、その2年後には早くも全国規模のコンビニで採用されていました。もうここまであの手この手で仕掛けて来られますと、消費者である我々も、コンビニに行けば何でも買えるし何でもできるという、今までにない便利さで益々足が向くようになっていきます。
 でも、これを書きながらよーーく昔のことを思い出しましたら、ちょっと待てよとなりました。私が、子供の頃に必ず近所にあった「なんでも屋さん」では、お菓子や飲料、食料品や惣菜、日用雑貨から切手や簡単なおもちゃなど、その時代で暮らすために必要とされるものは何でも揃っていました。そう考えますと、一時的に消えていっただけで、今また現代版の「なんでも屋さん」として復活しただけなんですかね・・・。