百合が丘のパン屋さん

 先日、今年の4月から百合が丘で、パン屋さんを始める私の後輩と車に乗って目的にへ向かう途中のことでした。その後輩にしてみれば、私は先に事業をしている先輩ですから、それはそれは興味津々に、またメモを取りながら、経営のことや税金のことなどを熱心に聞いてきます。私も、全ての分野において精通しているはずも無いのですが、当然にその後輩よりは分かっていますので、わかる範囲で考え方を伝えたり、知識を与えたりしながら話をしていますと、これまた不思議なもので、話を真剣に聞いてもらえていると思うと、段々と調子に乗ってきまして、いろんな人生論についても語り始めました。後輩にしてみれば、若い親子ほど年が離れている先輩ですから、当然に人生経験も違いますので、これもまた新鮮なんでしょう、熱心に聞いてくれます。そこで私が最近に感じている事を伝えたのですが、それも非常に共感を得たので、ここでその一つをご紹介します。
 「お金を追っている間は得ることができないが、追わなくなったら得ることができる」というものです。これは良く言われてますが、なぜそうなのかを私なりに解釈してみますと、それは最初に「一生懸命にお金を追っている」からこそ、得ることができる地盤や基礎が出来上がり、そうなれば何より人間的にも社会的にも成長し、お金が全てでないという事がわかるはずです。そうなれば勝手に向こうからやってくる、というのではないのでしょうか。ですから、最初から何も追わなければ何も得るものもない、ということだと思います。
 結局今ある自分の置かれている状況は、過去の自分の鏡であるということです。今私は幸せだと感じている方は、今まで幸せになるための努力をしてきたからであり、仮に努力もせずに得た幸せなどは、決して長続きしないものなのでしょうね・・・。